シューベルト

シューベルトの音楽性

国内では「歌曲王」「魔王の作曲者」「未完成交響曲の人」として彼の名は知られていますが、実はほぼ全てのジャンルの作品を残しています。

 

彼が何故このようなことが可能であったかというと、割と女にモテた&意外と社交的であった&早熟型であったことが要因の一定の割合を占めています。

 

また、彼が活動していた時期が丁度古典派〜ロマン派の移行期に相当し、かつ彼はそれらを極めて巧妙に使い分けたり、融合させることが自然に出来たことも理由です。

 

交響曲

交響曲については実は14曲作曲しています(残存するものは8曲ですが)。

 

基本的に番号順に古典派からロマン派の色合いを強めていきます。初期作品は、ベートーヴェン&ハイドン等の影響が強いです。規模も比較的小規模ですが、第4番の頃から、明らかに彼独自の作風を窺い知れます。

 

流麗なメロディ、やや大規模な構成等ロマン派の傾向が強く表れるようになります。そして「未完成」の頃にはほぼ古典派とは呼べなくなり、第8番で彼の交響曲は完成します。

 

ピアノソナタ

ピアノソナタについても、10代の時点で天才レベルに達しています。ピアノソナタ第3番です。ほぼ全ての活動時期に渡って彼はピアノソナタを作曲しています。シューマンにも才能を絶賛されています(彼は名伯楽です)。

 

彼は古典派/ロマン派/その融合については天賦の才を有していたました。A・シフ等の全集を通して聴くとすぐ分かります(廉価盤が出ています)。

 

魔王のみでなく、歌曲&声楽曲全般においても卓越した才能を発揮しています。魔王のイメージが強すぎて他の声楽曲の美点は知られていません。さすらい人、鱒、アヴェ・マリア等でその才能を知ることができます。

 

また、ドイツ語ミサ曲、オラトリオ等でも厳つくなく、流麗なメロディを聴かせてくれます。F・ディースカウの全集、サヴァリッシュの全集等が高名です。

 

なお、彼は私生活においてはかなり奔放でした。広い人間関係&性格で人気でした。この時代の作曲家の宿命として、経済的には困窮することもありましたが、天才肌でいかなる曲も作曲可能だったので奨学金も貰えました。パトロンも多かったです。モテたので死因は梅毒とされます。