カエルの合唱

カエルの合唱

5月からピアノを始めて11月にピアノの発表会に参加しました。発表会の曲は、「カエルの合唱」でした。

 

最初、発表会の曲が「カエルの合唱」と聞いたとき、がっかりしました。とても簡単な気がしたからです。

 

しかしながら、私からしたら、簡単でも娘からしたら、ピアノを始めて初めての曲です。その日から、毎日、家の中で「カエルの合唱」が聞こえるようになりました。

我が家には、ピアノがありません。

ピアノを置くスペースがないので、代わりに電子ピアノを購入しました。電子ピアノと言っても、最近の技術は大したもので、何ら本物のピアノと変わりない音が出ます。

 

鍵盤も若干重たく、私からしたら十分だと思っていました。

 

しかしながら、やはり本物のピアノの鍵盤は重く、ピアノ教室では、何度となく「もっと音を出して」と言われていました。たしかに、本物のピアノの音は、体の奥までズシーンと届きます。

 

娘は、家での練習した成果をピアノ教室で発揮することができず、悔しい思いをしたと思いますが、先生の言うことをよくきき、練習に励みました。

 

娘が「カエルの合唱」を弾くと、下の子がそれに合わせて歌を歌うようになりました。見ていて大変心が和みました。

ピンクのドレス

発表会の当日は、お気に入りのピンクのドレスを着て、娘も嬉しそうにしていました。親の私は、朝から、ドキドキ緊張していました。

 

私は、昔っから、このような人前で何かをすることが苦手で、もし、娘が発表会に出るのを嫌がれば出なくても良いと思っていました。しかし、娘が「出たい」と言ったので、申込みをしました。
もしかしたら、娘は、初めての発表会で、何をするのかわかってなかったのかもしれません。

 

お気に入りの服を着て、嬉しくてしょうがない娘と一緒に会場まで行きました。会場に着いたら、娘と同じようにキレイな服を着たお子さんがたくさんいました。

100%のできではないままでGOサインを

この時点で、「カエルの合唱」のできあがりは、100パーセントとは言えませんでしたが、私は何も言いませんでした。

 

発表会は午後からでしたが、午前中、出発前も、練習をさせませんでした。娘が間違って、自信をなくしてはいけないと思ったからです。

 

会場に入り、照明も暗くなり、演奏が始まりました。

娘は10番目でした。

順番にイスに座らされ、他のお子さんの演奏を娘は静かに聞いていました。娘の番になり、名前を呼ばれ、観客の前で深々とお辞儀をし、イスに座りました。

 

そして、「カエルの合唱」が会場に響きました。

 

途中、テンポが遅れたように感じましたが、無事に間違えることなく終わりました。娘は、緊張している様子もなく、また深々とお辞儀をし、元いた場所に帰っていきました。

 

ビデオ撮影をしていた主人も私も緊張していましたが、当の本人はまったく緊張しなかったようです。今では、彼女にとって「カエルの合唱」は十八番であり、よく聞かされます。